妄想性人物誤認症候群

他人や自分、物体や場所のアイデンティティ(同一性)を確立できず、何らかの形で変更されたり変化していると思い込む症候群。

・フレゴリ症候群
・カプグラ症候群
・相互変身症候群(他人が心理的かつ身体的に別他者に変容できると信じること)
・自己分身症候群(自分自身とかけはなれて行動する自分自身の分身が存在すると信じること――いわゆるドッペルゲンガー)

の4つを合わせて「妄想性人物誤認症候群」と呼ぶ。「症候群」という名の通り独立した疾患名ではない。統合失調症などでよく見られるほか、認知症や脳腫瘍などの器質性疾患でも見ることができる。